【指導案】「時計の時間と心の時間」6年国語

説明文5・6年

単元の流れ

  • 1時間目
    文章の構成をまとめる

  • 2時間目
    「中」の役割を考える

「時計の時間と心の時間」5時間扱い
  • 3時間目
    「初め」「中」「終わり」に分ける①

     ◎「『中』にある事例はいくつ?」

  • 4時間目
    「初め」「中」「終わり」に分ける②

     ◎「7段落は、『中』『終わり』どっち?」

  • 5時間目
    主張・事例と理由を使って、自分の考えを伝える

    (情報:「関係をとらえよう 主張と事例」)

  • 6時間目
    筆者の主張に対して、自分の考えをまとめる

     ◎特に共感した事例はどれ?

  • 7時間目
    筆者の主張に対する、自分の考えを伝え合う

7時間扱い。「笑うから楽しい」の説明文で文章の構成を学習し、「時計の時間と心の時間」に活かす。

文章の構成(ワークシート)

3時間目

文章の構成をまとめる①
  • 10分
    教師の範読

    段落わけ:8段落

  • 20分
    「初め」「中」「終わり」に分ける①

    「『中』にある事例はいくつ?」 

    「中」はどこから始まるの? 2or3?

    「中」はどこで終わるの?  6or7?

  • 15分
    3・4・5・6の要点をまとめる

    文章の構成(ワークシート)にまとめる

「初め」「中」「終わり」に分ける

「笑うから楽しい」の説明文同様に「説明文の家」にまとめていく。

1:段落に分ける。(8段落)

2:「初め」「中」「終わり」に分ける。

「初め」「中」「終わり」に分けるためには、「中」の事例を見つけていくことで、考えやすくなる。 →「『中』にある事例はいくつ?」

C: 3・4・5・6段落は事例

では、「中」はどこから始まるの? 2段落が「初め」に入るのか「中」に入るのか、児童の意見が分かれる。

「中」はどこで終わるの? 7段落が「中」に入るのか「終わり」に入るのか、児童の意見が分かれる。

この時間ではまだ「初め」「中」「終わり」に分けることができない。2と7段落の役割がよくわからないということを自覚させて、次の時間に繋げる。

説明文の家を「初め」「中」「終わり」に分けたいけれど、「中」がどこまでか決まらない。2と7段落の役割は何かと、児童に自然な疑問が出るように問いを与えながら進める。

最後の活動では、要点をまとめることがこの単元のねらいではないため、時間や負担をかけすぎないように留意する。

4時間目

文章の構成をまとめる②
  • 5分
    音読練習

  • 30分
    「初め」「中」「終わり」に分ける②

    ◯「2段落は、『初め』『中』どっち?」 「中」

    ◎「7段落は、『中』『終わり』どっち?」「中」

    ◯筆者の主張はどこ? 「1と8段落」

  • 10分
    1・2・7・8の要点をまとめる

    文章の構成(ワークシート)にまとめる

事例からわかること(7段落)

2段落:「心の時間」の定義 筆者が1段落で使っている「心の時間」という言葉を説明→「中」

7段落:主張を支える理由 3〜6段落のまとめ→「中」

「中」(本論)主張を支える根拠(事例・具体例)+主張を支える理由(考え・事例から分かること) 

事例だけでは、主張につながらない。事例からわかること(つまり7段落)を加えることで主張につながる。

2と7段落が「中」に入るのかどうか、児童に考えさせた後に答えや考え方を教えるが、全員が納得できるとは限らない。ただ、児童を納得させようと説明が増えてしまうと授業のリズムが悪くなる。

「ここではこのように考えよう。そして、7段落の役割(事例からわかること)はこの時間、みんなに知って欲しいことなんだよ。」この時間の学習目標から離れないようにする。

5時間目

主張・事例と理由を使って、自分の考えを伝えよう
  • 5分
    前時の振り返り

     主張・事例・理由の関係

  • 35分
    主張・事例と理由を使って、自分の考えを伝える

    ・全体で考える「昼休みは短い方がいいか(教科書から)」

    ◎「主張(事例・理由)はどこ?」文章ができたら確認する

    ・個人で考える →紹介し合う

  • 5分
    振り返り

    ・主張・事例・理由を使う良さ / 説得力のあった友達の良いところ

「主張+理由+事例(+主張)」文章の型になれる

1:「情報:関係をとらえよう 主張と事例」のページに記載の例文を使い、全体で考える。

「 私は、昼休みは短い方がいいと思います。主張 それは、昼休みが短い分、学校が早く終われば、家でいろいろなことができるからです。理由 例えば、(児童と考える。)事例 

 ・・・なので、私は、昼休みは短い方がいいと思います。主張

◎「主張(事例・理由)はどこ?」 文章ができたら上記のように、色分けして確認をする。


2:個人で考える。

別テーマ例:「給食と弁当どちらが良いか」「テレビとYoutubeどちらが良いか」「旅行に行くなら海と山どちらが良いか」など、(ディベートテーマから簡単なものを。)

理由+事例事例+理由 の順番でも良いことに気づかせる。

「主張+理由+事例(+主張)」の文章の型に慣れることが目的。短い文章で良い。

一時的に説明文の文章から離れることで、説明文の学習が日常の書くことに役立っていることを実感させる。

6時間目

筆者の主張に対して、自分の考えをまとめよう
  • 5分
    音読練習

  • 35分
    筆者の主張に対して、自分の考えをまとめる

     ◎特に共感した事例はどれ

     文章にまとめるために、簡単なメモを作る

  • 5分
    振り返り

筆者の主張に対して、まとめ

「中」3・4・5・6→事例(主張を支える根拠:具体的) 7→理由(主張を支える考え方:抽象)

◎特に共感した事例はどれ →自分の経験を考える →テンプレートに沿って、文章にする。

テンプレート例

「主張に対して自分の考えは」と漠然と発問してしまうと、書けなくなってしまう児童が出てくることが考えられる。そのため、「特に共感した事例は?」と、選ばせることでどの子も考えを持つことができるようにしている。

7時間目

筆者の主張に対する、自分の考えを伝え合おう
  • 25分
    前時の続き

     前時のメモを使って、文章にする

  • 15分
    筆者の主張に対して、自分の考えを伝え合う

     それぞれの文章を読み合い、交流する

  • 5分
    振り返り

     どんな文章の構造を学習したか、どんな場面で活かせそうか話題にする

考えの交流

黒板にマグネットネームを貼るなど、誰がどの事例を選んだのかがわかるようにしておく。

自分と同じ事例を選んだ子違う事例を選んだ子など、友達の文章を読むことに意図をもたせる

また、読んだ感想を付箋に書く読んだら名前を書くなど指示を出す。

3段落(事例2)は経験したことのある児童が多いのではないだろうか。「ワークシートにメモ→原稿用紙に等に文章化」でも、「ワークシートに直接文章」学級の実態に応じて。

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