夏のパリ観光。日本で当たり前なものも、パリでは全然見つからない。パリオタク歴20年、渡仏8回目の私も今さら気づいたことがあります。知っておけば損なし。私の驚きレベルとともに、ピックアップしてお届けします。
level☆ トイレがない!
パリにトイレがない。これはよく聞く話。でも、本当にないんです。駅にもお店にも。カフェに入って借りるのが王道。でも、そこで飲み物を注文して、またトイレに行きたくなる。これってどうなの?
時々公衆トイレもありますが、私はまだ使ったことがありません。使用するたびに洗浄するパリの公衆トイレは、次に使えるまでに時間がかかる。夏の観光シーズン、世界中から観光客が押し寄せるパリは、相対的に使えるトイレが少なくなるってこと。
そんな時の救いはマクドナルドのトイレ。席に座って、注文して・・・なんてする前に借りやすい。以前は、スタバなど、レシートにトイレを使用するための番号が書いてあるってこともあったようですが、マクドナルドでは見たことないです。今回行ったお店では、並ぶことなく比較的きれいなトイレを使うことができました。
以前、別店舗に訪れた際には、レジでトイレ用のコインを受け取って使うシステムのところもありました。お客さんがたくさん並んでいましたが、前のお客さんが、次のお客さんのために、トイレのドアが閉まらないように押さえてあげていて、私もコイン不要で使うことができました。困った時の助け合いですね。
level☆☆ 冷房がない!
パリの緯度は北海道と同じくらい。夏も比較的涼しくて快適なんです。ところが最近は40度に迫る気温になるときもあり、日差しが照りつける日中はやっぱり暑い。
そんな時に、カフェでひと休み。中の席と外のテラス席、どちらが良いか聞かれます。室内で涼もうと中の席に座ります。そこでしばらくすると思うのです。涼しくないと。
日差しの中を歩いていたよりはましなので、初めは気づかなかったのですが、ちょっと寒いかなと思うぐらいに急激に涼を感じる日本のカフェとなんだか違う。そうだ、冷房が付いていないのだ。そういえば、パリの夏は比較的涼しいので、お店も住まいも冷房の付いていない建物が多いと聞いたことがあります。そして、古い建物が多く今後つけるのも難しいのだとか。
こうなると、室内よりも外のテラス席の方が、ひさしの日陰と時折吹く風で、涼しさを感じる。
パリの夏は、外の方が涼しい。

level☆☆☆ アイスコーヒーがない!
暑い日のパリ。フランスらしい砂糖のクレープが食べたくてカフェを訪れる。暑いから冷たい飲み物が飲みたいのですが、ジュースやシロップ入りの飲み物が多い。このお店には、アイスコーヒーがないんだなと、甘いジュースと甘いクレープを食べる気がせずに、ジュースのみ注文。
「アイスコーヒー、アイスコーヒー」と、ないものねだりで急にアイスコーヒーが飲みたくなる。初めはクレープに合わせたかっただけなのに、目的が変わってきました。外に出してあるカフェのメニュー表を見つけては眺めを繰り返し、しばらく歩いていましたが、本当に見つからないことがわかると、絶対見つけたいと、むきになってきました。
「マクドナルドならあるでしょ。」と来店。でも、探してびっくり、全世界チェーンのマクドナルドでもないのです。「探し方が悪い」と夫に言われましたが、そんなことはないはず。だって、モバイルオーダーの日本語の画面で探したんだから。ただ、アイスカフェラテ「Café Latte Glacé(カフェ・ラテ・グラッセ)」を見つけることができました。
「スターバックスはどうかな。」頼みの綱のスタバへ。そして、やっとやっと、アイスコーヒーを見つけることができました。もちろん、アイスカフェラテも。アイスコーヒーがあることに安心した私たちは、何も買わずに店を出ましたとさ。

ちなみに、帰国後調べてみましたが、パリのカフェにはやはりアイスコーヒーの文化はないらしく、アイスコーヒーなら、「café allongé(エスプレッソをお湯で薄めたもの)」に氷を頼んで一緒に出してもらうという注文の方法があるようです。また、アイスカフェラテは、「café crème(カフェ・クレーム:エスプレッソにたっぷりの温かいミルク+泡)」 という日本のカフェラテと近いものがあるそうです。
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